【浮気調査報告書シリーズ第1話】単身赴任中の夫が帰宅しない夜――探偵が見た“もう一つの生活”とは?

単身赴任中のご主人に感じた違和感。
妻の不安を胸に、探偵が追ったその夜――見えてきたのは、想像もしなかった“裏の顔”だった。

探偵が追った、ご主人の“二つの生活”

夜明け前の青梅。
冬の空気が張り詰める住宅街に、探偵たちの視線が静かに注がれていた。
今回の対象は、依頼者のご主人。
単身赴任中とされるその生活の裏に、何か隠された秘密があるのではないか——。
妻の胸に芽生えた不安を確かめるため、私たちの調査が始まった。

■朝、別宅マンションの静寂

ご主人が住むマンションは、幹線道路沿いに建つ11階建ての集合住宅。
外観は整然としており、一見、規律ある単身者の生活が垣間見える。
だが、ポストにはほとんど郵便物がなく、人の出入りも少ない。
まるで「生活の匂い」が消されたような、異様な静けさがあった。

ほどなく、黒いダウンを羽織った男性が現れる。
手にはゴミ袋と白いトートバッグ。
彼はゴミを捨てたあと、駐車場から黒いミニバンを操作し、
車をゆっくりと発進させた。

その後、彼は西多摩方面へと向かい、
郊外の工場敷地に車を滑り込ませる。
だが、その人物が本当にご主人かどうかは確証が得られず、
調査班は一時追尾を中止。
現場は再び、息を潜めた静寂に包まれた——。

■夕刻、都心での再開

日が沈み、ネオンが灯り始めた頃。
私たちは新宿にあるご主人の勤務先を確認した。
繁華街のビル群の中、彼のオフィスはまるで別世界のように明るく輝いていた。

その夜、ご主人はオフィスを出て、
駅へと続く路地を歩く途中、ふと立ち止まり、郵便ポストに封筒を投函した。
誰に宛てたものなのか——その手の動きには一瞬のためらいもなかった。

そして彼は駅へと進み、改札を抜ける。
その直後、背後から現れた一人の女性。
黒いショートヘアに、淡いベージュのパンツ。
清楚で落ち着いた雰囲気のその人こそ、浮気相手の女性だった。

ふたりは自然な仕草で並び、言葉少なに笑い合う。
そして同じ電車の同じ車両へと乗り込んだ。

■二人の小さな旅路

電車の揺れに身を委ねながら、ふたりは視線を交わす。
途中駅で手をつなぎ、寄り添うように肩を寄せ合う姿は、
まるで“再会を喜ぶ恋人”そのものだった。

立川、そして青梅線。
電車を乗り継ぐたび、
ふたりの距離はさらに近く、親密さを増していく。

拝島駅で下車した二人は、ベンチに腰をかけ、
小声で何かを語り合っていた。
駅の明かりが二人の顔を淡く照らし、
その瞬間だけ、世界から切り離されたように見えた。

やがて女性は八高線のホームへ向かい、
一人で川越方面行きの電車に乗り込む。
その背中を見つめるご主人の表情は、
どこか切なさと安堵が入り混じっていた。

■終電前、青梅の灯

浮気相手の女性を追った調査班は、
彼女が郊外の駅で自転車を引き出し、
夜の住宅街へ消えていくのを確認した。
——その後、追尾は途絶える。

一方、ご主人は終電間際の青梅駅近くに姿を現した。
静かな足取りで別宅マンションに戻り、
オートロックを解除して中へ入る。
11階の部屋の明かりがともり、
やがてそれが静かに消えた。

まるで、何もなかった夜のように。

■調査終了

無線が鳴る。
「本調査、終了します。」

その言葉と同時に、
現場に漂っていた緊張がゆるんだ。
だが、依頼者にとっては、ここからが本当の“始まり”だった。

この一連の行動が、
やがて「決定的な証拠」として夫婦の未来を変えることになる——。

探偵からの一言

単身赴任中の配偶者は、生活の距離が生まれる分、
浮気の兆候を見抜きづらいケースが多くあります。
しかし、「連絡の減少」「帰宅ルートの不自然な変更」「現金の動き」など、
小さな違和感が真実を示していることも少なくありません。

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