夜が明け、街の輪郭がぼんやりと浮かび上がる。
前回の調査で、ご主人と若い女性が深夜のホテルで一夜を共にしたことは明らかとなった。
だが、依頼者が本当に知りたかったのは、その「女性」が何者なのかということだった。
「彼女はどこに住んでいるのか」
「夫とはいつから関係を持っていたのか」
その答えを掴むため、調査は次の段階へと進んだ。
◆ 朝焼けの追跡、始動
午前6時過ぎ。
ラブホテルの駐車場から、ご主人の車が静かに出ていく。
助手席には、まだ眠たげな表情の女性。
二人の間には、言葉よりも確かな“関係の空気”が漂っていた。
車は国道を南下し、やがて住宅が並ぶ静かなエリアへ。
その途中、ご主人は一言も話さず、ただ前を見据えていた。
目的地を熟知している者の運転だった。
◆ 一軒家の前で──
6時50分頃、車がゆっくりと減速。
やがて、ある家の前で停まった。
白い壁の一戸建て。
まだ朝の寒さが残る中、女性がドアを開けて降りる。
手を振るでもなく、微笑むでもなく、
ただ静かに車から離れ、門の奥へと消えていった。
その一瞬の動作に、慣れた気配が漂う。
まるでいつもの別れの儀式のように。
◆ 立ち去る背中と、残された真実
女性が姿を消した直後、ご主人の車はすぐに発進した。
方向は自宅方面。
彼にとっては“いつもの朝帰り”なのかもしれない。
探偵たちは、その家を監視。
女性が入っていった家には、他にも住人の気配がある。
どうやら、彼女の実家、もしくは親族宅のようだった。
つまり、ご主人の不倫相手は「家庭を持たない若い女性」である可能性が高い。
家族に見つかるリスクを承知の上で、彼と逢瀬を重ねていたのだ。
◆ 調査終了──そして依頼者へ
午前7時台、ご主人の車は自宅付近で停止。
エンジンが止まり、朝の静寂が戻る。
私たちはその瞬間をもって、本日の調査を終了とした。
結果として、女性の居住先が判明。
これにより、次回の調査では彼女の素性──勤務先や生活環境の確認へと進む準備が整った。

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