調査開始
都心の高層マンション前。
そこは喧騒と静寂が交わるような、どこか非日常の香りを漂わせる場所でした。
この日、私たちは依頼者の妻の自宅マンション前から調査を開始しました。
建物はセキュリティも厳重で、出入口は複数。
警備員の目も多く、車両確認は控えながら、私たちは慎重に甲さんの動きを待ちました。
午前中は動きなし。
昼を過ぎても現れず、時折吹き抜ける風だけが時間を知らせていました。
そして午後2時29分。
黒と白を基調としたワンピース姿の奥様が、ようやく姿を見せました。
洗練された装いに、少しの緊張と決意が混じって見えた瞬間です。
彼との再会
奥様は「青山一丁目駅」から地下鉄に乗り、「三越前駅」で下車。
改札を抜けるたびに、彼女は何度も後ろを振り返っていました。
その視線の先には、誰の影が見えていたのでしょうか。
そして午後2時58分。
百貨店のエントランス付近で、一人の男性が彼女を待っていました。
年の頃は50代半ば、落ち着いた印象の紳士。
この男性こそ、浮気相手の中年男性でした。
2人は自然に並び、洋菓子店へ。
男性がケーキを選び、奥様は微笑みながらその背中を見つめていました。
まるで長年連れ添った恋人同士のように。
甘い時間と、慎重な距離
百貨店を出た2人は、日本橋界隈のショッピングモールを何度か回遊。
店内の案内板を眺め、時折顔を寄せ合いながら話し込む姿がありました。
どの店に入るか迷う様子は、休日のデートそのもの。
やがて2人は老舗レストランへと足を運び、ゆっくりと食事を共にしました。
午後4時半過ぎ、店を出た2人は再び電車に乗り、神保町方面へ。
カフェで並んでコーヒーを飲みながら話す姿は、どこか切実で、静かな熱を感じさせました。
時折、奥様の瞳が潤んでいたのが印象的です。
揺れる想いの行方
夕方、2人は近くのベンチに腰掛け、深刻そうに語り合っていました。
その後、男性が奥様のバッグを持ち、2人は自然に手をつなぎ歩き出します。
そして向かったのは、格式あるホテル兼レストラン。
予約制の高級フレンチへと入っていきました。
店を出たのは午後6時半。
2人はその後、近くのスーパーでアイスクリームや水などを購入し、
静かな住宅街の高層マンションへと入っていきました。
そこから先、彼らの姿はしばらく現れません。
夜が更け、時計の針が23時を回った頃、ようやく2人が再び現れました。
マンションの前で足を止め、しばし言葉を交わしたあと、
奥様はタクシーに乗り込み、男性は静かに見送ります。
彼女を見送るその横顔には、安堵と寂しさが交錯していました。
調査終了
その後、男性は自宅マンションへと戻り、
本調査は終了となりました。
【探偵メモ】
今回の調査は、都心部の複雑な動線と高セキュリティな環境の中で行われました。
それでも、奥様と浮気相手である男性との関係を明確に確認することができました。
二人の行動には、**「隠したい気持ち」と「一緒にいたい想い」**が交錯していました。
浮気調査では、こうした一瞬の表情や行動の変化が、何よりも真実を物語ります。
冷静な証拠収集と慎重な追尾が、後の判断を支える確かな材料となるのです。
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